こんにちは、ぢゃっくです。
ビリーの音使い解析シリーズの第3回です。
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関連記事⇒コード進行を知らなくても自由に弾ける方法です。
自由自在なフィルインを弾くポイントは、一言でいうと、
キーのペンタトニック・スケールの構成音だけを使ったフレーズであれば、曲中のどんな時に使っても大丈夫である!
というもので、「キーのペンタは鉄板!の法則」だというお話でした。
▼何も知らない曲なのに!
実は、僕がこれに気づいたのは、つい最近(1年ほど前)のことです。しかも全くの偶然でした。
自宅のリビングでベースの練習をしていたんです。
ペンタトニック・スケールのボックス・ポジションを覚えようと、指板全体を使って、繰り返し弾いていたんですね。
そのとき使っていたのは、ビリーの教則ビデオ「Billy Sheehan Bass Secret」で紹介されていた5個のポジションで、今思えば、Gメジャー(Eマイナー)キーのペンタトニック・スケールを使うものでした。
そのとき、ちょうどCDも再生していて、ドリカムか槇原敬之かなんかの曲が流れていたのですが、ふと「いつ、どこをどのように弾いても、違和感なくハマる曲」があることに気づいたんです。
偶然、キーが一致したんですね。(^^;
僕は、思わず、立ち上がってしまいました。
練習したこともないし、コード進行とか「何も知らない」のに、曲に不思議とピッタリくるフレーズを、延々と弾けてしまうじゃないか!
かなりの衝撃でした。それから夢中になって他の曲でも色々と試してみると、
1.まず曲のキーを調べる。(曲が終わるときのベース音から判断)
2.そのキーのペンタトニック・スケールの音だけを使う。
ようにすれば、どんな曲にも応用できるということが分かりました。
これが、脳科学者の茂木先生の言うところの「アハ体験」というやつでしょうか(笑)。その夜は気分が高ぶっていたのを覚えています。
▼セッションできるかも?
後から知ったのですが、これはジャム・セッションの基本だったのですね。
セッションを楽しめるスキルのある人からすれば、これまでの話は「そんなもの基本中の基本だ。何をいまさら。」と言われてしまいそうです。(^^;
YouTubeで「jam session backing」と検索すると、ジャム・セッションを楽しむためのバッキング・トラックの音源がたくさん見つかりますが、どれも必ずキーが書かれています。
また、ポール・ギルバートが他のアーティストとジャム・セッションする動画を見ていくと、最初に「What’s the key in?」(キーは何?)と聞いていたり、「Let’s jam in A!」(キーAでジャムろう!)と言っている様子も見られました。
まずキーを主体に考えるのが、ジャム・セッションの基本だったというわけですね。しかし・・・
( ;∀;) アドリブをしたくても、どこをどうやって弾いたら良いのか全然わからない。
( ;∀;) いくらテクニカルなスキルが身についても、結局フレーズ自体はコピーどまりで、まったく応用が利かない。
( ;∀;) ジャム・セッションなんて、いったいどうやったら出来るんだ?
と長年の悩んでいた僕にとっては、目からウロコの出来事だったんです。
このことを知ってから、曲に対する考え方が大きく変わり、色々なことが見えてきました。
(゜.゜) あ!この部分って実は「転調」してたのか。
(゜.゜) ここで平行調に転調してるからガラッと雰囲気が変わるのか。
(゜.゜) ここのライトハンドは、キーのペンタトニックの構成音を弾いてるだけだったのか。
(゜.゜) アドリブでソロをとるときは、各小節の最後でキーの主音に戻るようにすれば、まとまりやすいんだな。
(゜.゜) ペンタトニック・スケールに、一瞬だけ「b5th」とか「m6th」の音を足すのはカッコいいんだな。
と、急速に理解が深まっていったんです。それぞれについての詳細は、また別記事で解説しますね。
まだ理論的な裏付けまでは出来てないのですが、少なくともビリーのプレイを紐解く上では「劇的な進歩」でした。
また長くなってしまいましたので、今回はこのへんで。次回は、具体的な例を挙げてみますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでも共感していただけたら嬉しいです。ご意見・ご感想は、こちらからお気軽にどうぞ。
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