こんにちは、ぢゃっくです。
ビリーの音使い解析シリーズ第7回です。
前回は、ペンタトニック・スケールの音を指板上にずらして配置する「階段型ポジション」についてご紹介しました。
関連記事⇒○○型にすればペンタトニック・スケールを速くスムーズに弾ける!
ビリーのプレイで実際にこのパターンが使われている楽曲の例を解説した動画を作ってみました。
第一弾は、MR.BIGのセカンドアルバム「LEAN INTO IT」に収録されている「Alive and Kickin’」からです。
Alive and Kickin’ にみるペンタ階段型パターンの実際
ギターソロ前のユニゾンの部分で、Eマイナー・ペンタトニック・スケールに、♭5thブルーノートなどの経過音を加えた典型的な階段型パターンのフレーズになっています。
他にも楽曲の実例ネタはたくさんありますので、順次紹介していきますね。
▼まずはカタチで覚えよう!
最近は音使いの解説ということで、だいぶ背伸びして♭5thとか知ったげな(笑)用語を使っていますが、僕はまず「カタチで覚える」のが良いと考えています。
ビリーも「パターンを使って弾いているんだ」と明言していますし、とにかく実際に弾いてみて使えるようになることが最も重要だと思うからです。
理論的なことや意味づけは、あとから勉強することができます。でも知っているだけで実際に使えなければ、宝の持ち腐れになってしまいますよね。
ですので、まずは、キーの主音(今回はEの音ですね)を指板上で押さえたときに、その周囲にどのようなカタチでペンタトニック・スケールの音(=安心して弾ける音)が並んでいるかが
瞬時にパッと浮かびあがる!
ようになることを目指して練習すると良いと思います。
1弦9フレットだとこう、2弦14フレットだとこう、3弦7フレットだとこう、4弦12フレットだとこう・・・という感じで、最初はそれぞれの狭い範囲から始めて、少しずつ指板全体に広げて、配置を覚えるようにすると良いと思います。
この「パッと浮かぶ」というのが重要で、「ええっと・・・」と考えて手が止まるようではいけませんよ(笑)。
反射的に動けるようになるまで、身体に覚えこませるためにオススメなのは、「キーを固定して練習する」という練習方法です。
関連記事⇒キーを固定して練習しよう!
今回の例ではEマイナー・キーでしたので、とにかく指板上のEマイナー・ペンタトニック・スケールの音の場所を徹底的に覚える!というのをやってみると良いです。慣れてきたら、ペンタトニックだけでなく、Eナチュラル・マイナー・スケールの音も一緒に覚えると効果大です。
▼キーを変えてみる
Eマイナー・キーが把握できたら、Dマイナー・キーに挑戦してみてください。
すると、今覚えたパターンを2フレット左にずらしただけであることに気づくと思います(笑)。主音から見た時の周囲のパターンは「全く変わらない」んですね。
つまり、ひとつのキーで徹底的にパターンを覚えると、ほかにキーにも容易に応用できる!ということなんです。
このようにフレットをずらすことでキー(調)を変えられるのは、ギターやベースのようなフレットのある楽器の特権なんだそうですね。ピアノとかは大変なんだとか。
ということは、もし全く知らない曲であっても「キーはなんですか?」と聞いてみて、主音の位置とメジャー/マイナーが確定すれば、曲中で弾いてもいい音がパッと見えてくるということになります。
あと「途中で転調があるか?」も確認する必要がありますね。
コード進行が書かれた紙などがあれば、曲の進行に合わせて基本としてルート音を刻みつつ、随所で自由にフィルインを入れることができる、ペンタ主体のソロもとれる・・・つまり、初対面の人ともそこそこジャム・セッションができる!
・・・んじゃないかなーと思っています。まあ、そんなに甘いものではないんでしょうけども(笑)。
「瞬時に見える音」の範囲が増えてくると、アドリブでも多彩なフレーズを速く滑らかに弾くことができるようになって、楽しくなってきますよ!(´▽`*)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでも共感していただけたら嬉しいです。ご意見・ご感想は、こちらからお気軽にどうぞ。
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