曲中に自由自在にフィルインを入れられる「2つの要素」とは?

こんにちは、ぢゃっくです。

これから何回かに分けて、ビリーのフレージング、つまり「音使い」に関するノウハウについて、書いていこうと思います。

今回のテーマは、

なぜビリーは、曲の途中にいつでも自由自在にフィルインを入れることができるのか?

です。

僕の結論から先に言いますと、

キーのペンタトニック・スケールの構成音だけを使っているから

だと考えています。

もちろん、全てのフィルインに当てはまるわけではありませんが、この考えは、ビリーのプレイにおいて、ひとつの大きな柱になっているはずだと思っています。

ちなみに、「フィルイン」とは、一般的に以下のように説明されています。(Wikipediaより引用)

フィルイン(Fill-In、「埋める」の意)とは、主にドラムセット(広義ではギターやピアノ等の伴奏も含まれる)における演奏技法である。 一定のパターン演奏を繰り返す中で楽曲の繋ぎ目の1~2小節で即興的な演奏を入れることを指し、楽曲のスパイス的な意味合いから日本ではオカズと呼ばれる。


ビリーは、歌メロのバックでは、基本的にワンフィンガー主体で、タイトなベースラインを刻んでいますが、つなぎ目の隙間を見つけては、瞬時に色々なオカズを入れています。しかも、同じ曲でも毎回違ったりしますし、本当に「即興的」という言葉がピッタリです。

以下、詳細について書きますね。

▼ペンタトニック主体・・だけではない

以前から、ビリーが使うフレーズは、ペンタトニック・スケール主体で構成されているというのはよく言われていましたし、実際にコピーして体感されている方も多いのではないかと思います。

僕も色々分析していく中で「なるほど、確かにね」と納得していました。

しかし、ライブでのビリーは、ユニゾンやキメ以外の部分は、指板上を縦横無尽に動きまわりますし、同じ曲でも毎回違うフレーズを弾いたりします。

隙間に入れるフィルインだけではありません。例えば、「Colorado Bulldog」のAメロ裏など、ほとんど同じフレーズを弾かないといっても過言ではありません。(^^;

単にペンタトニックというだけで、ここまで素早く自由に弾けるものなのか?ビリーは、何を目安にして弾いているんだろう?

という疑問がずーっとあったんです。

(余談)この自由奔放なアドリブ・プレイが、ビリーのプレイ解析を困難にしている要因の一つだと思っています。アルバムで気になったフレーズをライブ映像で解析したくても、その通りに弾いてくれることは少ないので・・・(苦笑)。

▼頭で考えずに弾くためには

ビリーは、「BILLY SHEEHAN IN JAPAN」というビデオの中で、

僕のプレイには頭で考えることなんて必要ないんだ。だって、プレイ中に考えるのって良くないだろ?

と言っています。

以前も書きましたが、この「BILLY SHEEHAN IN JAPAN」は、僕が16歳の時に初めてビリーに接した記念すべきビデオです(笑)。

関連記事⇒全ての始まりは一本のビデオでした

こちらに日本語字幕付きの動画がありました。5:42からです。

Billy Sheehan JAPAN 9-12-1988 PART 2

しかしまあ、そうは言いつつも、あれだけ弾きまくれるんですから、

コードの進行と使えるスケールの関係が完璧に頭に入っていて、それらを瞬時に組み合わせて、フレーズを組み立てている

んではないのかなあ?(・_・;)・・・と思っていました。

でも、今はビリーの言っていることは「けっこう本当なのかも」と思えるようになりました(笑)。

コード進行を意識しなくても弾きまくれる方法があったんです。

そのためには、ペンタトニック・スケールに加えて、もうひとつ「重要な要素」を知る必要がありました。

それは・・・

楽曲のキーです。

日本語では「調」と呼ばれるものです。音楽の授業で習った「ハ長調」とか「イ短調」とかですね。それぞれ、「Cメジャー・キー」と「Aマイナー・キー」に相当します。

楽曲のキーが決まると、その曲中で使うことができるコード群が決まります。曲の中で使うことができる基本的なコード群は、キーのスケール構成音を組み合わせて作ることができるからです。

例えば、キーがCメジャーの曲であれば、Cメジャー・スケールの音を組み合わせることで、

C Dm Em F G Am Bm(-5)

という基本コードが作れます。

この7個の基本コードを「ダイアトニック・コード」と言うらしいですね。これらを組み合わせるだけで、大抵の曲が作れてしまうほど強力です。

逆にいうと、キーはコードよりも楽曲の根幹を支配しているということになります。

つまり、ビリースタイルにおいては「そのときどきに鳴っているコードに合わせて弾く」というよりも、

楽曲全体を支配する「キー」でとらえて弾く

ことが重要ではないかと考えています。

だいぶ長くなりましたので、今回はこのへんにしますね。続きは、また次回に。

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ぢゃっく

独創的ベースプレイヤー「ビリーシーン」が大好きで、彼のプレイスタイルを研究して30年以上になります。2019年秋から原因不明の眩暈と手足の脱力に悩まされており、現在療養中ですが、少しずつでも更新していきたいと思います。

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