こんにちは、ぢゃっくです。
スティーヴ・ヴァイが仕掛けたリズム・トリックの第2弾をご紹介します。
前回記事⇒スティーヴ・ヴァイの魔法リフ
今回は、David Lee Roth Bandの1stアルバム「Eat’Em And Smile」から「Goin’ Crazy!」のイントロです。
これは、本当に良いアルバムだと思います。超一流メンバーの個性が、奇跡的に融合して生まれた傑作ですね。
バッドビリーさんもコメント欄に書いてくださっていましたが、この時期のDavid Lee Roth Bandは、稀代のスーパーグループと言っても過言ではないと思います。
ライブの動画(ビデオ持っていたのですが、行方不明・・・)を見ても、まさしく自由奔放という感じで、全員が本当に楽しそうにプレイしています。
ご存じない方は、ぜひぜひ聴いてみてください。本当にオススメです!
2作目の「Skyscraper」も好きなのですが、直後にビリーが脱退してしまうことから、楽曲からもどうしてもデイヴとの確執が感じられてしまう気がします・・・。
解説
さて、スティーヴ・ヴァイの魔法リフに話を戻します。
「Goin’ Crazy!」のイントロを聴こえるままに譜面にしたものと、実際の譜面を以下に示します。
基本的には、前回ご紹介した「Knuckle Bones」と同じなのですが、今回は「実は、最初に休符が入っているんだよ」というのがトリックになります。
つまり、前回は前でしたが、今回は「後ろにずれている」のです。
聴こえる音をオモテだと感じてしまったが最後、0:14あたりから入るドラムとベースに全然合わないんですね。
これについては、フレージングの妙もあるように思いますね。オモテと感じた時にしっくりくるように逆に計算されているような気がします(日本人にとっては・・・かもしれませんが)。
頭で分かってから聴いても、僕には、どうしても1拍目のウラから始まっているようには聴こえないですね。完全にお手上げです(T.T)。
参考までに、イントロ全体(歌が始まるまで)も掲載しておきますね。
もうひとつのトリック?
実は、今回のトリックにはヒントがあり、曲の途中で気づけるチャンスがあります。
それは、ギターソロの後、イントロと同じリフに戻る瞬間(2:09あたり)です。明確に休符が入っていますね。
で、そのあとドラムが入るのですが・・・。
ここでまた「ええ?」と違和感を感じてしまわないでしょうか。
僕はいまだに毎回感じます(笑)。
ソロ中から惑わされずに一心不乱にカウントしていくと分かりますが、実は、ドラムはそのまま継続したタイミングで普通に入っているだけなのですね。
でも感じてしまう違和感・・・。
これは、おそらくイントロと同じリフが始まったことにより、途中で、覚えている(間違った)フレーズに脳が勝手に補正してしまうためではないか?と勝手に考えています。
その結果、ドラムの入るタイミングがずれるように感じてしまう・・・と。
もし本当にそこまで意識していたとすると、その緻密な計算に驚くほかありません。(–;)
ビリーも異次元ですが、スティーヴもやっぱりタダ者じゃあないです。
バンドで演奏するのはとんでもなく難しいでしょうね、この曲。
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コメント
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こんばんは。
「Goin’ Crazy!」いいですよね!
この曲のPVも大好きです。
曲頭からのウラ入りってなかなか気づきにくいですよね。
ヴァイは間違いなく意図的にこういうリズム遊び的な事をやっているんでしょう。
この人の場合は曲中に弾きまくっていたり、難解なリズムパターンを弾いても嫌味さがないんですよね。
そこらのさじ加減や音使いを聞くとやはりヴァイは天才なのだな~って感じます。
第1期のDLRBは昔からず~っとやりたいんですが弾けるだけじゃこのバンドの本質がわかってない気がするんですよね。
弾けるのは前提で楽しみながらバンドで遊ばないといけないじゃないかと思うんです。
賛否両論はあるとおもいますが・・・。
いや~でも1stアルバムは30分弱しかないんですが中身はホント凝縮されてますよね!
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バッドビリーさん
いつもコメントありがとうございます!
「Goin’ Crazy!」のPVは僕も大好きです。
題名通りのクレイジーな躍動感あふれるパフォーマンスで観ていてワクワクします。
スティーヴ・ヴァイのプレイもスゴイですね。
「ほんとに弾いてるの?」というような奔放な感じですが、ちゃんと押さえるところは押さえて弾いていますね。
> 弾けるのは前提で楽しみながらバンドで遊ばないといけないじゃないかと思うんです。
仰る通りだと思います。
個人のテクニックをアピールするのではなく、バンドとして、ステージをどう盛り上げていくか?について、メンバーがあれこれアイディアを出し合えるような雰囲気がないといけないような気がします。
実は、僕は米米CLUBの大ファンでもあるのですが、ちょっと同じ雰囲気を感じます(笑)。
またよろしくお願いしますね!