こんにちは、ぢゃっくです。
YouTubeでビリーの解説動画を見ていて、ふと気づいたことがあります。
ビリーは、フレーズを説明するときに、フレット番号を言わないんですよ。
そういえば、昔みていた教則ビデオでも「ソロの最中は、途中でこのGをとるのがやりやすかった」という言い方をしていました。
まあ厳密に見ていけば、言うときもあるのかもしれませんが、一般的なインストラクターの説明と比べると、圧倒的に少ないと思います。
これはつまり、指板上に並んでいるのは、数字ではなく、あくまでも「音」であると考えているからではないかと思っています。
「3弦12フレットから・・・」ではなく、「Aから・・・」と考えるわけですね。これ、すっごく重要なんです!
▼数字では応用が利かない
僕は、つい数年前までは、TAB譜を頼りに練習していました。その結果、難しいフレーズもある程度は弾けるようになりましたが、いかんせん、
応用が利かない・・・( ;∀;)
という状況に陥ってしまい、悩んでいました。
リック(使える短いフレーズ)を覚えても、それを他の曲で使ったり、発展させたり、というのが全然できなかったんです。
今思えば、フレーズを「弦」と「フレット番号」、つまり、「数字」で覚えていたからだと気づきました。TAB譜で覚えると、どうしてもそうなってしまいがちですよね。
TAB譜はすごく便利ですが、思考が「数字」に依存してしまう・・・という弊害があるんだなーと思っています。
ところが、音名で考えるようにしてみると、弾いて良い音が一気に広がったんです。
ご存じの通り、指板上には「同じ音が出る箇所」がいくつもあります。例えば、
4弦:開放、12フレット
3弦:7フレット、19フレット
2弦:2フレット、14フレット
1弦:9フレット、21フレット
は、オクターブの違いこそあれ、全て「E」の音ですね。
フレット番号だと 21 x 4 = 84 種類もあるわけですが、音名は、♯や♭を入れても、指板上にたった12種類しかないわけですもんね。
そういうふうに指板上の音が見えてくると、あるポジションで覚えたリックを別のポジションでも弾けるようになってきました。
同じフレーズでも、ポジション移動しながら連続して弾いてみるだけでも、新しい発見があったりして、楽しいものですよね(´▽`*)。
あと、セッションなどの課題曲をコピーする時間が、すごく短くなりました。
まあ、単に完コピを目指さなくなっただけともいえますが(笑)、バンド形式のセッションで他の方と一緒に演奏できるコピーレベルまで到達する時間は、明らかに短くなりました。
▼実は同じ音を弾いているだけ
ビリーは楽曲中でも、ネックの上から手をだしたり、右手でタッピングしたりと、激しくダイナミックに動くプレイをやりますよね。
そういうときは、実は、意外と同じ音を出しているだけだったりします(^o^*)。
例えば、The Winery Dogs「Elevate」では、4弦開放の「E」音を弾いてブレイクする部分で、
・3弦7フレットにスライドしてヴィブラート
・1弦21フレットを右手でタッピング
・1弦7フレットを1弦チョーキング
と多彩なプレイをやっていますが、要は、全て「E」音を弾いてるだけなんです。
見せ方を変える、つまり、表現方法を工夫しているというわけですねー(^o^*)。
▼21フレット仕様のメリット
Attitudeベースは21フレット仕様ですが、この場合、実は、最低音と最高音がどちらも同じ「E」音になるんですよね。
まあ、ビリーは、そこからDチューナー、ネック・ベンド、チョーキングを駆使して、下はローB、上はハイGまで出しちゃうんですけども(笑)。
21フレット仕様は、別にAttitudeに限ったものではありませんが、以前使っていた24フレットのベースと比べると、ハイポジションに飛んだ時にも、音を直感的に見つけやすいなあと思っています(^o^)。
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