こんにちは、ぢゃっくです。
EBSビリードライブだけでステレオサウンドを再現する「ウィリス・ハック1」ですが、ループ端子のインピーダンス・マッチングに注意!という記事を書きました。
関連記事⇒EBSビリードライブのループ回路について考えてみる(その2)。
さらに、もうひとつの弱点に気づきましたので、シェアしますね。
▼SEND端子の宿題
その前にまず、上記記事の最後で宿題になっていた
SEND端子はGND(接地)に落としても大丈夫なのか?
という点について考察してみます。
結論から言うと、これは問題なさそうです。
調べてみると、出力インピーダンスは直列抵抗、入力インピーダンスは並列抵抗として表現できるそうです。
つまり、ループから出ていく側(SEND端子)には、出力インピーダンスに相当する抵抗(2kΩ)が直列に入っているので、もしその先がGNDに落ちても、短絡(ショート)にはならないことになります。
詳しくは分かっていませんが、9V駆動のエフェクターの回路であれば、そこまで大きな電流が流れないので、発熱する恐れもないのかな・・・と思ったりしています。
ただ、サウンド的には、明らかな影響があったんです。
▼サウンド的な影響とは
それは、
リアPUの原音(クリーン)が失われる
ということです。
ご存じの通り、EBSビリードライブは、入力信号を内部で原音とディストーションの2系統に分けて、最後にブレンドして出力してくれるという仕様のペダルです。
しかし、クリーンループのSEND端子がGNDに落ちてしまったことで、入力されたリアPUからの原音(クリーン)が出力に反映されなくなるようなんです。
その代わり、ループにRETURN端子に入力されたフロントPUの信号がブレンドされて出力されるので、クリーンな音は出るのですが、中身がごそっと入れ替わっている感じです。
回路を書いて、理論的に説明しようと頭をひねってみたのですが、僕の知識では説明するとこまで至りませんでした・・・(~_~;)。
ただ、実験として、
EBSペダル CLEAN:フルテン、LEVEL:ゼロ
ベース本体 リアVOL:フルテン、フロントVOL:ゼロ
にすると、音が出なくなることは確認しました。
ですので、それは過去記事で書いた「2種類のミックス」で言うところの
関連記事⇒ピアースG1からミックスについて考えるより
ここで重要なことは、ビリーのサウンドに関して、ミックスの概念は2種類あるということです。
【MIX-1】
リアPUに関するディストーション+クリーン【MIX-2】
フロントPUの低音+リアPUの高音
でいうところの【MIX-2】だけになっているということですね。
とはいえ、【MIX-1】がなくても、クリーンな重低音は十分感じられるので、手軽にステレオ・ディストーション・サウンドを試してみたい場合は、ウィリス・ハック1はオススメだと思います。
ただ、この「2種類のミックス」をちゃんと実現しようとすると、やはり、EBSペダルの入力はリアPUラインだけにして、最後にEBSペダルの外でフロントPUラインとミックスする必要があるということかなと。
ということで、今回組んだペダルボードでは、小型ミキサーを導入することにしました。
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