こんにちは、ぢゃっくです。
MR.BIGがDeep Purpleの「Burn」をカバーしているのは、とても有名ですね。今日はそのお話です。
MR.BIGの「Burn」とは
ポール・ギルバートが脱退して、リッチー・コッツェンが加入した直後の1999年にリリースされたマキシシングル「Superfantastic」のカップリングとして収録されていました。
このCDって日本のみの発売だったんですね。知りませんでした。
オルガン・ソロをベースで弾く
中でも話題になったのが、ビリーがジョン・ロードのオルガンパートをまるまるベースで弾いているというところ。
初めて聴いたとき、ギターソロ裏のアルペジオの再現だけでも「おおーカッコいい!」と思いましたが、オルガン・ソロのところは本当にぶっ飛びました。
いま改めて聴くと、実はジョン・ロードのフレーズを完コピしているわけではないんですけど、ソロ全体の雰囲気は間違いなく「Burn」のそれを醸し出していました。
そういう意味でも、ビリーの真骨頂とも言えるプレイではないかと思います。
僕自身は、20年以上、全くコピーせず、ずっと目を背けてきました(笑)。
思い切って挑戦しました
2019年秋の入院以来、ふらつきと手足の痺れや脱力がずっと続いていて、歩くのにもかなり支障が出てきました。
もし、これから手指にも影響がでてしまって、ベースもできなくなるのは悲しいなあ・・・と。
そこで、出来る範囲で、今まで目を背けていたものに挑戦してみようと思い始めました。
まあ、「Burn」以外にも、そういう曲は他にも山ほどあるんですけど、ちょっとキッカケがあって「Burn」からやってみました。
元ネタは、2000年のツアーで披露されたビリー、リッチー、パットの3人で演奏されたインストゥルメンタル・バージョンです。これも思い切ったアレンジですよね。
とりあえず「音源に合わせて止まらずに弾けました」という程度ですが、参考になれば嬉しいです。
とにかく難しくて、音粒が揃えられてないのを誤魔化そうとした結果、リヴァーヴが深めです(笑)。
こんな破天荒なソロをライヴできっちりと弾き切れるというのは、本当にすごいなあと思います。
ベースで1音半チョーキング!?
僕が思う、このソロの一番すごいところは、最後の1弦ベンド(チョーキング)です。
1弦21フレットのE音を、なんと1音半チョーキングして、G音まで持っていきます!
ベースでチョーキングするということ自体が珍しいのに、一音半ですから(笑)。
ビリーが使うYAMAHA Attitude Limitedベースのスキャロップ加工は、チョーキングをしやすくする為の工夫なので、一般的なベースよりはやりやすいはずですが、それでも・・・
ベースで1音半を上げようというのは、ちょっと規格外の発想ですね。
ちなみに、やり方が分かっても、僕の力ではどうやっても上がりませんでした。( ;∀;)
なので、右手でタップして、左手でも引っ張り上げて、なんとかGまで上げています。これでも、めちゃくちゃ指が痛いです((+_+))。
あと、これには、弦の太さ(ゲージ)にも秘密があります。
ビリーが使うロトサウンドのシグネチャー弦は、一般的なゲージと比べて、4弦が.110と少し太く、1弦が.43と少し細いんです。
これが大きな音幅のチョーキングや速いフレーズのフィンガリングのしやすさに貢献しているんじゃないかなと思っています。
また購入して、試してみたいなと思います。
それでは、また。