EBSビリードライブのループ回路について考えてみる(その2)。

こんにちは、ぢゃっくです。

EBSビリードライブのループ回路について考えるの続きです。

前回は、「入力インピーダンスがあってないのでは?」というところで終わっていました。

インピーダンスとは?というところから書いてみます。

▼インピーダンスとは

音楽機材における「インピーダンス」については、ここでは深くは触れません・・・というか、僕も最近勉強し始めたところで、ちゃんと語れないのです(大汗)。

ネットには、たくさん解説記事がありますので、調べてみてくださいね。島村楽器の解説記事が分かりやすかったので、ひとつ紹介しておきます。

参考記事⇒【今さら聞けない用語シリーズ】3分でわかる!インピーダンスって何でしょう? ロー出しハイ受け?

一言でいうと、インピーダンスは、「ロー出しハイ受け」にするのが鉄則!なんだそう。

僕が勉強した範囲でまとめますと・・・

・ベースやギターの出力インピーダンスは非常に高い(ハイ・インピーダンス)。

・キーボードやCDプレーヤーなどの出力インピーダンスは低い(ロー・インピーダンス)。

・ミキサー等のPA機器の入力は、ロー・インピーダンス前提が多い。

・このため、ミキサーにギターやベースを直接つないではいけない。

・インピーダンスを変換する回路を「バッファ」という。

・インピーダンスを変換する機器がダイレクト・インジェクション・ボックス(通称DI)である。

・エフェクターにもバッファ回路を内蔵しているものがあり、通すとロー・インピーダンスになる。

・バッファ回路を持たないものは「トゥルー・バイパス」といわれる。

という感じで理解しましたが・・・あってますか?(^_^;)

そして、機器のインピーダンスが「ロー出しハイ受け」になるように接続することを「インピーダンス・マッチング」というんですね。

▼インピーダンスの相場

ちなみに、インピーダンスの値は、抵抗と同じΩ(オーム)という単位で表されます。

直流回路では、「電気の流れにくさ」=「抵抗」なのですが、交流回路では、抵抗だけでなく、コイルやコンデンサも関係してきます。

これらをひっくるめた交流抵抗成分のことを「インピーダンス」と呼ぶのだそう。

具体的には、ハイ・インピーダンスというと数10kΩ~数100kΩぐらい、ロー・インピーダンスというと数Ω~数100Ωぐらいのことを指すようです。

ギターやベースは、ハイ・インピーダンスの部類に入ります。中でも、パッシブ型ベースが特に高いんだとか。

ちなみに、アティテュードはパッシブですから、相当なハイ・インピーダンスなんでしょうね(笑)。

ボディに電池を入れるアクティブ型ベースの場合は、比較的低いのですが、それでも数10kΩはあり、ハイ・インピーダンス機器として扱われるようです。

▼ループ端子のインピーダンス

さて、EBSビリーペダルの取扱説明書には、インピーダンスが記載されています。

入力インピーダンス:700kΩ
出力インピーダンス:100Ω未満

これは、メインのINPUT/OUTPUT端子のインピーダンスです。

つまり、INPUT端子であれば、ハイ・インピーダンスのベースを直接つないでも大丈夫というわけですね。

では、ループ端子はというと・・・

入力インピーダンス:47kΩ
出力インピーダンス:2kΩ

となっていました。

そうです、入力インピーダンスが低い!んです。

ループ端子には、エフェクターを繋ぐものという設計になっているからでしょうか。

アクティブのベースならギリギリかもしれませんが、パッシブだと完全に超えてますね・・・(;゜Д゜)。

ということで、分かったことは、

ループ端子にベースを直接接続すると「ロー出しハイ受け」にならない

ということです。

▼どんな問題があるのか?

で、どんな問題があるのか?ということなんですが、僕の個人的な見解では・・・

アティテュード・リミテッドでやる分には、あんまり気にしなくていいかも?と思っています。

「ハイ出しロー受け」になってしまうと、全ての信号をちゃんと受け渡せないために「高音が削れてモコモコした音になる」という症状が出るそうです。

アティテュード・リミテッドでウィリス・ハックをやる場合、フロントのウーファーPUの出力をループ端子に接続するわけですが・・・これ、元々が「高音が削れたモコモコした音」なんですよね。(^▽^;)

さらに、僕はステレオ出力するときは、ボディの「フロントPUのハイカット・スイッチ」をONにしています(ミドルの重複を防ぐため)ので、さらに「高音が削れたモコモコした音」になっています。

なので、実は、思ったほど音質には変化がないのかなと(笑)。

もし、バッファ回路を内蔵したエフェクターがあれば、それを通してロー・インピーダンスに変換してから、ループ端子に入力できればベストだと思います。

が、持ち合わせがなければ、そのまま挿してもいいのでは、と思います。

ポイントは、EBSビリーペダルのCLEANツマミをフルテン(つまり、最大)にしておくということかなと思います。

これに合わせて、LEVELツマミで、歪んだリアPUの音をバランス調整するというやり方をオススメします。

音質的には気にならないとはいいましたが、インピーダンス不整合により、明らかにフロントPUからの信号出力は減衰している(出力インピーダンスによる電圧降下)はずなので、CLEANツマミは限界まで持ち上げて、LEVELツマミでバランスをとるのがいいのかなと思っています。

僕のLTD2の場合、CLEANツマミがフルテン、LEVELツマミが10時くらいの位置で、ちょうど良いバランスになります。

つまり、それくらい音量の差があるってことですね。

【ポイント】CLEANツマミはフルテンにして、LEVELツマミでバランス調整をする!

減衰するにも拘わらず、けっこうフロントPUの音はパワフルなんですが、それはディマジオWillPowerピックアップの出力のスゴさなのかもしれないですね。

ループ端子のSEND信号の件は、また次回にしますね。

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独創的ベースプレイヤー「ビリーシーン」が大好きで、彼のプレイスタイルを研究して30年以上になります。2019年秋から原因不明の眩暈と手足の脱力に悩まされており、現在療養中ですが、少しずつでも更新していきたいと思います。

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