こんにちは、ぢゃっくです。
ビリーの音使い解析シリーズの第2回です。
関連記事⇒曲中に自由自在にフィルインを入れられる「2つの要素」とは?
前回に引き続き、
なぜビリーは、曲の途中にいつでも自由自在にフィルインを入れることができるのか?
というテーマの続きです。
▼思い込んでいました
僕は、アドリブとかジャム・セッションといったものは、自分には無縁だと諦めていました。それは、長い間ずっと、
自由自在にアドリブを弾くためには、コード進行とスケールの理論を熟知していなければいけない
ものだと思っていたからです。
書籍などで、理論を勉強してみたことはあるのですが、ほとんど頭に入らなかったんです。難解すぎて・・・( ;∀;)。
しかし、昨年、その考えが間違っていたことに気づきました。キッカケは、まったくの偶然でした。
それに気づくと、ビリーが弾いているフレーズ、教則ビデオで解説している内容などが劇的に理解できるようになったんです!
ビリーが「頭で考えるのは良くない」と言っていた意味が、なんとなく分かってきた気がしています。
このシリーズでは、そのノウハウを具体的にお伝えしていきたいなと思っています。
▼なぜコード進行を知らないと困るのか
前回は、ペンタトニック・スケールに加えて、キーを意識することが重要であるということを書きました。
キー(調)という概念は、クラシックだけではなく、現在のロック・ポップス・ジャズなど、ほとんどのジャンルにおいて、楽曲の「最も基礎となる重要な要素」だと理解しています。
ここではまず、キーのスケール構成音を使ってアドリブ・フレーズを作るときに注意すべき点について書いてみますね。(ちょっと勉強しました。笑)
それは、一言でいうと、
キーのスケール構成音であっても、いつどこで弾いてもいいわけではない
ということです。
その時にバックで鳴っているコード(和音)によって、「コードの響きを邪魔する音」があるからです。
この音は「アヴォイド・ノート」と呼ばれています。避けるべき音という意味ですね。意図的に使う場合もあるのですが、あまり長く鳴らさずに経過音的に使うのが良いとされています。
逆にいうと、コード進行をよく把握しておく必要があるのは、
キーのスケール構成音を全て使って、アドリブを弾こうとした場合
ということなんですね。
なぜかというと、前述の通り、何も考えずに弾くと、アヴォイド・ノートを踏んでしまい、音を外した残念なフレーズになってしまい、アンサンブルを乱してしまう恐れがあるからですね。
もちろん上手く音を外すことで独特な雰囲気を出すテクニックもあると思いますが、それはさらにハイレベルなお話だと思います。(^^;
熟知している曲であればなんとかなるかなと思いますが、ジャム・セッションで即興的にアドリブする場合などは、演奏している最中に、
「ええと、いまこのコードだから、これとこれが弾いたらダメで・・・」
といちいち考えていては、ビリーの言うように頭で考えずに縦横無尽に弾きまくることは難しいですよね。
あの瞬時にポジションを変えながら滑らかに弾くダイナミックなプレイは、脊髄反射でないと間に合わないレベルだと思います(笑)。
もちろん出来るようになるに越したことはないと思いますが、ビリーには当てはまらないのかな、と思っています。
ジャズとかフュージョンの人は、きっとこういうアプローチをやりこなしてるのですよね。このコード進行のときには、このスケールで組み立てるとオシャレでカッコいいフレーズになりますよ、という膨大なノウハウに基づく即興演奏・・・すごい技術だなあと思います。(^^;
▼ペンタトニックの素晴らしさ
ここで、再び登場するのが、ペンタトニック・スケールなんです。
なんと嬉しいことに、ペンタトニック・スケールには、アヴォイド・ノートが含まれない!のですね。(^o^)
つまり、どの音を弾いてもコードの響きを邪魔しないんです。
なんて素晴らしいのでしょうか。僕のように理論で挫折した人にとっては、こんなわかりやすいことはありません(笑)。
もちろんペンタトニック・スケールを構成する5個の音のうち、どの音を選ぶかによって、その雰囲気(鳴っているコードとの関係)が大きく変わりますので、そこはセンスになってくると思いますが・・・
とりあえず外すことはありません。
これは、アドリブに対する怖さを克服するのに、大きなポイントになりますよね(^^)。
▼自由自在なフィルインのまとめ
これまでの話をまとめると、前の記事でも書きましたが、
キーのペンタトニック・スケールの構成音だけを使ったフレーズであれば、曲中のどんな時に使っても大丈夫である!
ということになります。僕は、「キーのペンタは鉄板!の法則」と呼んでいます(笑)。
この法則に基づいて弾くことで、
●特にコード進行を意識する必要もなく、
●どこで弾くかというタイミングを考える必要もなく、
●音を外すことも和音の響きを乱すこともなく、
●自由自在にフィルインを弾きまくる
ということが可能になります。
このことは、僕にとっては、本当に大きな発見でした。先の見えないトンネルを抜けて、目の前のパッと開けた感じがしました(笑)。(´▽`*)
当然ながら、ビリーは、楽曲のコード進行はちゃんと熟知しているでしょうし、よく練られたような美しいフィルインも披露しますので、とても全部とは言えませんが、
曲中におけるフィルインの80%以上を説明することができる
と思っています。
また、ここで、あえて「曲中におけるフィルイン」と書いているのは、完全なソロ・パートとかライヴのソロ・タイムにおける音使いは、また別のポイントがあるためです。また別の記事で詳しく説明しますね。
ぜひ、この法則をふまえて、ビリーの動画やバンドスコアのフィルインを眺めてみてくださいね。きっと共感していただけるのではないかなーと思います。
長くなったので、今日はこのへんで。
このシリーズは、まだまだ続きますよー!\(^o^)/
具体的な例も紹介していきますので、楽しみにしていてくださいね。(^_-)-☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでも共感していただけたら嬉しいです。ご意見・ご感想は、こちらからお気軽にどうぞ。
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