こんにちは、ぢゃっくです。
スリーフィンガーなど、ビリーのスタイルは一朝一夕では身につけられないものが多いですよね。
なので、基礎的な練習フレーズをとにかく繰り返して、指先を鍛えて、指の動かし方を身体に覚えこませる鍛錬をしています。
その日々の自己鍛錬の中で、僕が半年ほど前から取り組んでいることがあります。
実は、これをやり始めて、自分の中で急激に理解が進んだというか、劇的に自由に弾けるようになりました。
今回は、その練習のコツをご紹介しますね。
▼練習する○○を固定する
それは、練習するキーを固定するということです。
具体的にいうと、そのキーのスケールに属する音だけを徹底的に使って、練習フレーズを作るということなんです。
僕は、Eマイナーのキーでやっています。
Eをルートとするマイナースケールと、Gをルートとするメジャースケールは、スケールの構成音が同じになるので、Gメジャーとも言えますね。
1つキーを固定すれば、マイナー系とメジャー系の2種類のフレーズを作ることができますので、基礎練習フレーズのバリエーションが広がります。
理論的なことは疎いのですが、どっちのルート音を目指して弾くかで、雰囲気が変わるのが面白いなあと思ったりしています。
▼なぜEマイナーなのか?
ビリーが、ライヴでベース・ソロをするときや、教則ビデオで解説するときに、EマイナーあるいはGメジャーのスケールを使うことが圧倒的に多いように思うからです。
推測ではありますが、Eマイナーであれば、最後に4弦開放のE音を弾いたあと、ハーモニクス・ビブラートやネックベンドが出来るからではないかと考えています。
関連記事⇒ハーモニクスにビブラートをかける
MR.BIGの再結成ライヴのベース・ソロでは、4弦開放のEにとどまらず、Dチューナーを使って4弦をDに落として終わったりしていますけども(笑)。
でも、それもEマイナーのスケール上の音ですから、ソロ全体はEマイナーのキーで弾いていると捉えて良いのではないかと思っています。
▼キーを固定するメリット
キーを固定して練習することは、多くのメリットがあるように思います。
まず、指板上におけるスケールの構成音が覚えられるという点です。
4弦から1弦まで、指板上の下から上まで、とにかく選んだスケールの音だけを徹底的に使ってフレーズを作るようにしていると、自然と弾いていいフレットが見えるようになってきたんです!
そのおかげで、かなり遠いポジション移動をしても、そのキーで使っていい音が瞬時に分かるようになりました。
また、適当に練習しているだけなのに、自然と曲ができてしまう感じがするときがあるんです。
どんなコード進行になっているかとか詳細はわかりませんが、なんか感覚的に「あれ?これイイ感じじゃない?」と思うような展開が作れるんですよね。
ビリーの教則ビデオ「Billy Sheehan Bass Secrets」でも、MR.BIGの「Had Enough」という曲の成り立ちについて、以下のように話していました。(最近はなんでもYouTubeで確認できるので、すごく便利ですねえ)
Billy Sheehan – Bass Secrets – (1/5)
3:44付近から。だいぶ意訳してますが、こんな感じだったかと。
ギターでEマイナー・モードを練習していたときに、コードがスケールの構成音から出来ていることに気づいた。そのモードから出来るコードを調べていたら、曲ができたんだ。
これと同じ感覚なのかも?と思ったりしています。
モードという音楽用語は今だに分かっていません。ちょっとググると即興音楽の作り方の1つだとか・・・また勉強せねば。(^^;)
ちなみに、この動画で解説している内容は、ビリーの「パターンに基づくフレージング」を理解する上で、非常に重要なポイントになります。
ビリーが縦横無尽に弾きまくれる秘密が、ここにあると考えています。
これは、また別途なにかにまとめたいなーと思っているのですが、「キーを固定して練習する」というのがこれの習得に役立つのは確かです。まだやったことがないという方は、ぜひ一度、お試しくださいね。
もしかして、アドリブが弾ける方からすれば当然のことだったりするかもしれませんけど・・・。(^^;)
ちなみに、このビデオは僕も持っていて、穴が開くほど観たつもりでしたが、15年前には全然理解できませんでした(苦笑)。
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