こんにちは、ぢゃっくです。
昔、MR.BIGのライヴ映像を見ていて、「ビリーが使っているベースのリア・ピックアップって、なんだか丸っこく見えるなあ・・・」とぼんやり思っていました。
ご存じの通り、ヤマハのAttitude Limitedベースには、2種類のピックアップが搭載されていますが、リア・ピックアップというのは、プレシジョン(P)タイプのことです。
どうも角が取れて、丸みを帯びてるような感じがするのですよね。
David Lee Roth 時代に使っていたショッキングピンクのBB3000改でも同じように丸っこくなっていますし、単なる光の当たり具合?というわけではなさそうです。
もしかして、ディマジオのピックアップにはそういうデザインが多いのかも?とか勝手に思っていました。
でも、最近になって、その理由がわかったんです。
▼改めて脱帽
手元にあったビリー本のインタヴュー記事に答えがありました。
弦とピックアップの間隔を、なるべく狭くしているんだ。そしてピックアップに触れながらピッキングしている。そうすればポジションが安定するからね。
(引用元:リットーミュージック・ムック「Ultimate BILLY SHEEHAN」)
つまり、強いピッキングの摩擦によって、ピックアップの角が削れたということだったんですね。とはいっても、相当な頻度で強く弾きまくらないとあんなふうにはならないと思うんですけども・・・。
さらに、アティテュードも世代交代していってるし、カラーバリエーションも含めて各世代ごとに何本かあると思われますが、だいたいどのベースも同じように削れているんですよね。
ビリーの練習好きは有名な話ですが・・・これには驚くほかありません。1本をあんなふうにするだけでも大変です。
もっともっと指を鍛えなあかんな・・・と再認識させられました。
また、常にピックアップに触れながら弾くのは、音の粒がそろう効果があると別の動画で話していました。指の当たり方が均一になるからですね。なるほどです。
ちなみに、Attitude Limited LTD3ベースのリア・ピックアップは、1弦付近が極端に低くなるように斜めに設定されていますね。上記インタヴュー記事のコメントとは少し矛盾しますが、1弦を弾く際に、より深く指が入るようにする新たな工夫かもしれないですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでも共感していただけたら嬉しいです。ご意見・ご感想は、こちらからお気軽にどうぞ。
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コメント
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こんにちは。
ビリーのプレベPUの表面にはエポキシ樹脂が塗ってあって弦との距離や指の入り込み具合を微妙に各弦ごとに高さを調節してあります。
(ワイフベースの頃はPUのポールピースが出ているタイプだったのでカチカチとポールピースに当たる音を消す為にエポキシ樹脂で覆ったと言ってました。)
今はどちらかというとフィンガーランプ的な感じでしょうね。
ビリーの所有ベースでシーフォームグリーンでPUがピックガードと同じパール柄のベースは多分ですがPUカバーにピックガードの素材が貼り付けてあるのでしょう。
僕もピックガード素材を貼って調節するのは学生時代にたまたま発見したのですが思いついた理由は弦とPUの距離を狭めたいけどPUを上げすぎると音が歪んでしまったり音量が変に下がってしまったりするのでPU位置は適正な高さを保ちつつ弦との距離だけ狭めれないかと。
予想的中で弾きやすく音もシッカリと出力されるようになりました。
両面テープで貼るだけで出来ますのでよかったら一度試してみてください。
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バッドビリーさん
こんにちは、いつもコメントありがとうございます!
「PU位置は適正な高さを保ちつつ弦との距離だけ狭める」・・・目からウロコが落ちました。なるほど!ですね。素晴らしいアイディアです。
PUがパール柄になっているAttitudeも見たことあります。あれは、そういうことだったんですねー。
そこまで微調整するということは、やはり「ピックアップに触れながら弾く」というのがビリーのスリーフィンガーの大きな【キモ】ということですね。
またよろしくお願いします!