こんにちは、ぢゃっくです。
ビリーの音使い解析シリーズ、第4回です。
自由自在なフィルインを弾くポイントは、
キーのペンタトニック・スケールの構成音だけを使ったフレーズであれば、曲中のどんな時に使っても大丈夫!
というもので、「キーのペンタは鉄板!の法則」だというお話でした。
今回は、具体的な例を挙げてみますね。
▼延々と同じリフを弾く曲
まず、ひとつめは、MR.BIGの「Take Cover」です。パットの独創的なドラムが印象的な名曲ですね。
そして、ポールのギターは、この曲のほとんどの部分で、
全く同じフレーズを弾いている
んですよね、延々と。
コードが色々変わっていっても、エリックの歌メロが入っても、ずーっと同じ16分音符フレーズなんです。
でも、違和感は全くないですし、逆に、コードが進行していくと、どの場面でも「絶妙にハマる」ような感じさえします。
なんか不思議ですよね?
その理由は・・・そうです、キーのペンタトニック・スケールの音だけを使っているからです。
この曲のキーは「C#マイナー」ですが、このリフで使われている音のパターン
E / C# / B / E / F# / E / C# / B
は、全てC#マイナー・ペンタトニック・スケール上の音になります。
キーのペンタトニック・スケールの音は、曲中でいつどこで弾いても外れないことを示す絶好の例ですよね。フィルインというような控えめな使い方ではありませんから(笑)。
ライブの最後によくやっていたザ・フーのカヴァー「Baba O’Riley」のイントロのリフも同様だと思います。
▼全く別のリフを合わせる?
ふたつめの例は、The Winery Dogs の曲です。ディマジオの公式チャンネルから、ビリーとリッチーでセッションする動画です。
Richie Kotzen and Billy Sheehan of The Winery Dogs
冒頭、リッチーが
「Six Feet Deeper」のリフを思いついたときに「Elevate」のリフと似すぎていて混乱したよ。
という面白いエピソードを話しているのですが、そのときに、ビリーが
「Elevate」のギターリフで、わざと「Six Feet Deeper」のベースラインを弾いたら、どうなるかな?
という提案をしています。
これも、どちらもキーが「Eマイナー」であり、ペンタトニック・スケールを基本に構成されたリフだから合うはずだ、という発想からの発言だと思います。
1:35あたりからご覧ください。
「Elevate」のリフが前小節の3拍目ウラから始まるという変則パターンなので、少し無理がある感は否めませんが・・・普通にやったら、絶対に思いつかないような絡み合ったラインになっていて、面白いなあーと思いました。
つられずに弾き切れることにも驚きますが・・・。(^^;
ビリー曰く、「これも曲の作り方の1つだよ」とのことです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでも共感していただけたら嬉しいです。ご意見・ご感想は、こちらからお気軽にどうぞ。
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