こんにちは、ぢゃっくです。
かつて、ビリーの歪みと言えば、ピアースG1というプリアンプが生み出していたことは有名なお話です。
僕は、知識としては知っていましたが、本物を見た事も使った事もありません。ネットで少し勉強をしましたので、シェアさせていただきますね。
▼ピアースG1とは
G1は、ピアース社が製造していたギター用のプリアンプです。のちに、ベース向けのビリー・シグネチャー・モデルとして、BC1という製品もリリースされました。
平べったい形状でラックに格納して使用します。けっこう分厚さがあり、大きいです。
(引用元:Billy Sheehan & EBS Sheehan Drive pedal – di Simone Sello)
この写真は、現在はビリー自宅に置いてあるラックです。ツマミが2段でたくさんついているのがG1です。
G1には、2系統のチャンネルがあり、それぞれ
CH1:チューブ(真空管)アンプ
CH2:ソリッド(トランジスタ)アンプ
をシミュレートした音を出すことができます。
入力ジャックは左端に、CH1 / CH1+CH2 / CH2 の3つがあります。
真ん中の「CH1+CH2」に繋ぐと、CH1とCH2の特性をミックスして出力するという機能を持っています。まず、これがポイントです。
それぞれのチャンネルを
CH1:ディストーション重視
CH2:クリーン重視
のセッティングにしたうえで、ベースを「CH1+CH2」のジャックに挿せば、ビリーサウンドの特徴の1つであるディストーションとクリーンをミックスした音が出せるという仕組みです。
さらに、ビリーは、フロントPUとリアPUの出力を別々のG1に入れていましたので、ラックには2台のG1が入っていました。(実際には、スペアを含めて、たくさん入っていたみたいですね)
使用ラックの詳細については、ビリーの公式サイト(古い方?)に写真つきで載っています。タラス、ディヴィッド・リー・ロス、MR.BIGと各時代ごとの変遷がわかり、興味深いですね。
(引用元:PHOTOS – EQUIPMENT- page 05)
この写真は、MR.BIGのファースト・アルバムの頃のラックだそうですが、これを見ると、
【高音】リアPU ⇒ G1-A(CH1/CH2ミックス)
【低音】フロントPU ⇒ G1-B(CH2クリーン)
というように接続していたようです。
ちなみに、現在はピアース社もなく、G1は中古でも入手困難なのだとか。壊れたら困るので、もう使わないという人もいるそうです。
最初に貼りつけたビリー自宅にあるラックの写真でも、左側に「G1が何台も積まれている」のが見えます。これも全部壊れたものということなのかもしれないですね。
▼2種類のミックス
ここで重要なことは、ビリーのサウンドに関して、ミックスの概念は2種類あるということです。
【MIX-1】
リアPUに関するディストーション+クリーン
【MIX-2】
フロントPUの低音+リアPUの高音
ディストーションは絶対に欠かせませんので、この2つのミックスの優先度は、
【MIX-1】>【MIX-2】
となるはずです。
逆にいえば、出力が1系統しかない一般的なベースであっても、論理的には 【MIX-1】システムを再現できればビリーサウンドに近づけるはずということになります。
▼ついに救世主あらわる
この【MIX-1】の機能を提供してくれるのが、2013年4月に登場した「EBS Billy Sheehan Signature Drive Pedal」(以下、EBSドライブと略)というわけです。
最近の小規模なクリニックやインタビューでは、リアPUの出力をEBSドライブに通すだけのシンプルな構成の場合もあるようです。それだけでも【MIX-1】はクリアできているので、ちゃんとビリーの音になるわけです。
このEBSドライブを使えば、僕たちでも手軽にビリー・サウンドを再現することができます。まさに、「救世主」といっても過言ではない画期的なエフェクターだと思います。
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アカウントは、@jack_billystyleです。Facebookページと同じく、ビリーのツイートの和訳からつぶやいてみようと思います。お気軽にフォローくださいね。よろしくお願いします。
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