こんにちは、ぢゃっくです。
実物のアティテュードLTD2を手にしてみて、「あ、そういうことだったのか!」と気づいたことがありましたので、シェアしますね。
▼近づけられない距離
ビリーの写真や動画を見て、いつも不思議に思っていたことがあります。
それは、弦とピックアップの距離がやたらと近い!ということです。
ビリー自身も「ピックアップに触れながら弾いているんだ」と言っていますから、意図的なのは分かるのですが、一般的なベースだと、どんなに弦高を下げてみても、そんなに近づけられないんです。
弦高を下げすぎると、フレットに当たってしまって、ビビりが出てしまいますからね・・・(–;)。
ちなみに、僕のアティテュードSPLは、ハイポジションのフレットの表面を少し削って、ビビるギリギリまで弦高を下げた上で、ピックアップのネジを緩めて、少し持ち上げるようにしていました。
ビリーも、かつては、ピックアップの表面にエポキシ樹脂を塗って調整していたようですね。
関連記事⇒どうもピックアップが丸っこいんですが。
これで、なんとかピックアップに触りながら弾けるようにはなりましたが、それでも、やはりLTDに比べると「なんか違うなあ」と感じていました。
ピックアップの高さも、そんなに出っ張ってないんですよね。
▼弦高を下げてもビビらない
で、LTD2はどうだったかというと、フツーにめちゃくちゃ近い!んですよ、これが(^o^;)。
これにはビックリしました。格段に弾きやすく感じたのも、これが大きいと思います。
何が違うのだろうか?と調べてみたところ、どうやら、
(1) ブリッジのサドル形状
(2) ボディとネック接合部の厚さ
という2点がポイントではないかと思いました。
サドルとは、弦を乗せる溝がある金属パーツで、一般的なブリッジでは、断面が円形になっているものがほとんどです。SPLもこのカタチでした。
しかし、LTDに搭載されているサドルは、カマボコ型だったんです。このため、弦高をさらに低くできるんですね。
しかし、ただ低くするだけでは、結局フレットに当たってしまうわけですが、LTDはネック側にも工夫がされていました。
ネック接合部のところで、ボディ表面からネック指板までの厚さを、LTD2とSPLで比較してみたところ、
LTDの方が少し薄い!
ということが分かりました。
1~2ミリ程度の違いだと思いますが、弦高はミリ単位で調整するのが普通ですから、けっこう大きいですよね。
つまり、LTDの場合は、弦高をかなり下げてもビビりにくい構造になっているといえます。
実際、LTD2のボディを横から見ると、
指板の表面
フロントピックアップの表面
リアピックアップの表面
が、ほぼツライチに綺麗に並ぶのですが、これだけ低いのに、ビビりは全くないんですよね、驚きです。
ちなみに、SPLはデコボコです(笑)。
しかし、こうなると、ネックが少しでも反っていたり、フレットの高さが不揃いだったりすると、すぐビビってしまいますから、かなりシビアなチューニングが必要になりそうですね。
市販のLTDでも、そのあたりがきっちりと調整されているんだなーと思いました。さすがですね(^o^*)。
ビリーの使用ベースでは、リア・ピックアップにもっと山型に角度がついている気がしますが、それにもかかわらず弦とピックアップの距離は近いままなので、指板のアール(曲率)なども考慮して、各弦ごとにさらに調整されているのかもしれないですね。
▼ブリッジを埋めていた?
サウンドハウスなどで、ベース用ブリッジの写真をみてみると、最近は、色々な形状のサドルが市販されてるんですね。
以前、Facebookのお友達から「ビリーは、ボディを削って、ブリッジを少し埋めていたらしい」という話を伺いました。ワイフ・ベースの頃かな?
そのときは、なぜそんなことをするのか想像もつかなかったんですが、今回の話が理由のひとつだったりしますかね。
ビリーが改造を繰り返していた頃は、ブリッジの選択肢もなかったでしょうから、それで「ブリッジごと埋める」というアイディアを思いついたのかな・・・なんて思ったりしています。
もし参考になりましたら、TwitterやFacebookなどでシェアしていただけたら嬉しいです(´▽`*)。
コメント
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こんばんは。
僕はアティテュード系は1本も所有してないのでこんなに違いがあることは知りませんでした。
LTDはビリーの意見の詰まった正に彼の為のモデルでありますがその他の製品はやはり一般プレーヤー向けということもありスペックがかなりプレべに近くしてある感じがしますね。
僕のメイン機がプレべの改造モデルでしてブリッジも円形のタイプでした。
限界以上に弦高を下げたかったので工房で相談したらLTDのように円形のものをかまぼこ型に削ってくれて一段と下げれるようになったのでこの効果はかなりあると思いますよ。(現在はBABICZ というメーカーのブリッジに交換しましたがこのブリッジはかなりいいです。)
プレべはボディ表面からネック指板までが結構あるので僕はPUカバーにアクリル板とエポキシボンドでシビアな高さ調整をしました。(フランケンベースも、もしかしたらここら辺の理由もあってエポキシを塗っていたのかも?)
今回のブログを読ませて頂いて初期設定でこれだけ実践向きに作られているのなら1本ぐらい手に入れてもいいかな~なんて思いました。
そういえばLTD2使用時くらいのビリーのコメントではブリッジを若干埋め込んでいると言ってましたが今はどうなのでしょうか?
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いつもコメントありがとうございます(^^)。
やはり、カマボコ型が大きなポイントなのですね。僕も、今まで、ビデオや本の写真などで食い入るように見ていたにもかかわらず、SPLと見比べるまで全く気づきませんでした。LTDには、まだまだ秘密がありそうですね(^^)。
バッドビリーさんのアクリル板を貼るアイディアはすごく良いですよね!サウンドに影響させずに調整できるのはメリットですね。
LTD2でもブリッジを埋めている、というのはTwitterのフォロワーさんからも教えてもらったんですが、見た目ではちょっとわかりませんね・・・SPLと比べると、台座部分が若干、薄いような気はします。外してみたらわかるのでしょうけども、まだちょっと勇気が(^o^;)。
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LTDⅡでもブリッジは埋め込まれています^ ^
クリニックの時に確認しました。
LTDⅢでは最初からブリッジが少し落とし込みされていますよ。
サドルの形はカマボコ型ではないです。
これは憶測なのですが、ビリーは以前、バダスのブリッジを使っていた時期があって、埋め込む形でワイフに載せてたと思います。
ブリッジカバーからはみ出してザグリを埋めたような跡があるのはそのためかと。
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コメントありがとうございます!
LTD2のブリッジ埋め込み、直接ビリーに確認されたんですか!貴重な情報ありがとうございます(^^)。
さらに、LTD3はカマボコではない、というのも驚きました・・・完全に勉強不足です(T.T)。カタログ的に記載されている差異以外にも、細かい仕様変更がなされているのですね。
ワイフ、たしかにブリッジカバーのPU側に色の違う部分がありますもんね、興味深いです!(^^)