こんにちは、ぢゃっくです。
ビリー・シグネチャー弦といえば、ご存じ、ロトサウンド「BS66」です。
ステンレス製でラウンドワウンドというのが特徴ですが、もうひとつ、ゲージ(弦の太さ)にも特徴があります。
▼「BS66」の特徴
「BS66」のゲージは、1弦から
043 / 065 / 080 / 110
となっています。
ベース弦のゲージは、太さの組み合わせが多岐に渡り、それぞれに特徴があるようですが、一般的には、ライトゲージと言われる
040 / 060 / 080 / 100
とか、少しヘヴィなところでミディアムライトゲージと言われる
045 / 065 / 085 / 105
というのが多いようです。
これらと比較してみると「BS66」のゲージは
1弦:かなり細い
2弦:やや太め(ミディアムライトゲージ相当)
3弦:やや細め(ライトゲージ相当)
4弦:かなり太い
という、かなり変則的なゲージになっているんですね。
▼なぜ1弦が細いのか
先日、ピックアップの高さ調整にトライしたときに勉強したのですが、ピックアップの出力って、弦の振れる幅(振幅)に大きく関係するのですね。
ネック付近は、弦の振幅が大きくなるので、ピックアップは下げぎみ。
ブリッジ付近は、弦の振幅が小さくなるので、ピックアップは上げぎみ。
に調整することで、音量が均一になるのだそうです。
僕は、以前から、ビリーが1弦で弾くフレーズの音の太さに憧れていました。同じフレーズを弾いても僕のベース(前のマリンちゃんですが)ではペラペラになってしまうんです。ビリーの音は、すごく図太いんですよね。
これは、もちろんフロント・ピックアップの存在が大きいと思っていますが、実は、「RS66」の1弦の細さも関係しているのではと思っています。
先日、ポール・ギルバートとのデュエット・ソロの動画を撮ったときに、生まれて初めて1弦にHi-C(032)弦を張ってみて気づいたのですが、細い1弦を使った場合、同じG音にチューニングしてもテンションが緩くなるんですね。つまり、
⇒ 弦がよく振動する
⇒ ピックアップ出力が増す
⇒ 太い音が出る!
という方程式なのではないかと思いました。
まあ、ベンド(チョーキング)のしやすさというメリットが一番かもしれないですけど(笑)。
▼なぜ4弦が太いのか
ビリーは、機材紹介の動画で、「テンションのバランスを保つため」というようなことを言っていますが、Dチューナー対策ではないかと思っています。
つまり、Dチューナーで4弦をDに落としたときに、ある程度のテンションが残っていないと、弦がべろべろになってしまうはずなんです。
このために、4弦は少し太目にすることによって、E音で普通にチューニングした時にテンションがキツめになるようにしているのではと思いました。
逆にいうと、「BS66」以外のゲージの弦を使うと、Dに落としたときにチューニングが狂いやすいという状況になるのでは・・・とも思いました。アティテュード・リミテッドのユーザーの皆さん、よければ教えてくださいね。
ちなみに、僕は恥ずかしながら「BS66」を弾いたことがありません。ステンレス弦の感じも知らないので、一度、買ってみようかなと思います。フレットが一気に削れちゃいそうで怖いんですけど(笑)。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでも共感していただけたら嬉しいです。ご意見・ご感想は、こちらからお気軽にどうぞ。
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コメント
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ぢゃっくさん、こんばんは。
BS66はビリーがピンクのBBを構えてるパッケージ(多分10年以上前ですね。)の頃から愛用しています。
使用感として
4弦は110の為単純にローがよくでます。(ピックアップとの距離を調整しないとコモリがちになります。)
3,2弦は太さの差が小さいのでミッドの音程的にも非常に扱い易いと感じました。
1弦は040の物も過去に使用したことがあるんですが、043というゲージは太からず細からずという調度良い細さで操作感も良好に感じました。
このBS66セットの秀逸な点は特殊なゲージセットでありながら各弦のテンション感が揃えてありすべての弦で同じようにプレイ出来るようにされているということですね!
(他の弦を使用してるとわかると思いますがテンションが弦ごとでマチマチと思います。)
一点だけ難点を上げるとすれば4弦が太いので通常のナット幅では弦が収まらないのでナット幅を広げないといけません。
2,3弦は大丈夫と思いますがもしかすると1弦は若干細いのでナットでズレたりするかもしれません。
あとロトの弦はラウンド弦の凹凸が結構感じられるので左右の指にザラつきと引っ掛かりみたいなのがあります。
まぁ、しばらくすると慣れるとおもいますが。
面白い弦なんで一度張ってみるといいと思いますよ。
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実際に使っている人ならではの使用感など、貴重な情報ありがとうございます!(^o^)
ますます張ってみたくなりました。しかもピンクBBのパッケージがあったなんて・・確かに昔からあるので当然ですよね。(^^;
テンションにも関係するかもしれませんが、かなり硬めの感触なのでしょうか?
メタリオンのビリーのインタビューで、ライブのパートチェンジでパットがベースを担当したときに「こんな硬い弦、指が痛くて弾けないよ!」とショックを受けた表情をしていたという逸話が載っていましたので(笑)。
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Dチューナーに関してはその通りで、チューニングダウンor戻す 時はチョーキングしたまま使うのがベターですよ☆
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いつもコメントありがとうございます。質問させてください!
チョーキングしたまま使うということは、Dチューナーを操作する時は「4弦を少しテンション高めにした状態で切り替えるほうがいい」ということですか?
これは目からウロコなノウハウですね。そうすると、チューニングがより狂いにくい・・・とかでしょうか。