アティテュードは身体にも優しい?

こんにちは、ぢゃっくです。

ビリーがアティテュード・リミテッドについて解説する動画を見ていて、本当に細部まで考慮されて設計されているんだなあ・・・と感心したことがありました。

それは「バランスの良さ」です。

Billy Sheehan Talks About His Signature Yamaha Bass Before His Show with The Flo Guitar Enthusiasts

7:20あたりからですが、「ネックが重い」という苦情?に応えて、LTD3ではトラスロッドが軽量化されているという話をしています。

そのあと、7:25あたりにビリーが左手でベースを持ちあげるシーンがあるのですが、ネック側のストラップピンの取り付け部分を持ってぶら下げると、ネックが約45度の傾きで、ピタリと静止します。

このときにビリーは、

このベースは頭でっかちだけど、この点で相殺されるんだ。ちょうどぴったりとね。

と解説しています。

ベースという楽器は、その構造上、長いネックの先に大きなヘッドがついているため、ピン部分でぶら下げたときにヘッドの方が下がってしまうことも珍しくありません。

俗にいう「ヘッド落ち」です。

しかし、アティテュードは、実際に弾く姿勢に近いネック角度で自然とバランスが取れるように設計されているんですね。

ヘッド落ちしていると、とても弾きにくいそうですので、アティテュード・リミテッドは「かなり弾きやすいベース」といえるのではないかと思います。

ちなみに、僕が使っているアティテュード・スペシャルちゃんでも、ほぼ45度になりますよ。(^o^*)

▼重心位置と疲れの関係

ちょっとベースの話から外れますが、重心についての余談を。

僕は釣りも趣味なのですが、初心者の方が竿とリールを選ぶときは、「重心の位置が重要!」だと言われています。

竿にリールを装着した(できれば、竿の先に仕掛けも付けた)状態で、人差し指だけでバランスが取れる所(=重心)を探すのですが、それが出来るだけ「リールの足の近く」にあるのが良い!とされています。

これは、リールの足を中指と薬指で挟んで握った時に、

重心が手のひらの中にくる

ということなんですね。

こうすると、圧倒的に疲れにくい!んですよ。

特にルアー釣りのように、投げては巻くという動作を繰り返す釣りの場合には、かなり効きます。

重心が手のひらの中にあれば、短い竿なら手首のスナップだけで軽く投げることができますし、コントロールもしやすいので、狙ったポイントに投げやすくなります。

でも、重心が手の中から外れると、とたんに、竿を振るのが重く辛く感じるようになります。一日中、ずっと振っていたら、確実に体中が筋肉痛になってしまいます・・・。

野球選手がトレーニングのために、わざとバットの先におもりをつけて素振りをすることがありますよね。あれと同じイメージで、

バランスが悪いと、とにかく疲れてしまう

んですよね。

▼レーシングチューンのベース

ベースの話に戻りますね(笑)。

ビリーは、ベースを激しく振り回したり、裏返したり、バイオリン風に逆さまにしたり(笑)しますが、アティテュード・リミテッドの場合は、この適切な重心設計によって、

実際の重さのイメージよりも軽々と取り回すことができる

のではないかと思います。

パッと手を離してぶら下げれば、身体の最適な場所にスッと収まってくれるわけですから。

これにより、肩への負担や身体の疲れ具合がかなり軽減されているのではないかと思います。

ベースが不安定になるのを嫌うビリーならではの仕様だなあーと思いました。(´▽`*)

まあ、アティテュードに限らず、ある程度の価格のベースであれば、そういうバランス面まで考慮した設計になっているのかもしれませんけれども、ビリーのアグレッシブなプレイに、必要不可欠な要素であることは間違いないと思います。

ただ、逆にいえば、アティテュードで部品を追加したり、外したりすると「バランスが崩れてしまう」恐れがあるということですよね。

特に、リミテッドは、繊細にチューニングが施されたレーシングカーのようなベースだと言えるのではないかと思います。

また、ビリーも動画の中で言及していますが、ステージ仕様では、ストラップのブリッジの近くに、LINE6 G50のワイヤレス送信機を2個取り付けることになりますので、その重さで、さらに少しヘッドが浮き気味になるみたいですね。

ネックの上から手を出したり、両手でタッピングしたりする場合、どうしてもベースから両手が離れる瞬間があるわけですが、そのときにもヘッドが下がらないようになっているのは、すごく意味がありますよね。(^^)

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独創的ベースプレイヤー「ビリーシーン」が大好きで、彼のプレイスタイルを研究して30年以上になります。2019年秋から原因不明の眩暈と手足の脱力に悩まされており、現在療養中ですが、少しずつでも更新していきたいと思います。

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コメント

  1. のり より:

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    私のLimited2はヘッド落ちします。
    ポジションはかなり高めの位置で持ちます。
    ヘッド落ちは今までこれが当たり前とあまり気にはしていなかったのですが先ほど試しに、リアに1㎏のおもりを吊るしてみたら・・・

    なんと弾きやすい。
    ベースに触りだして20年ダラダラと経ちましたが、今頃気づくとは・・・
    肩にタオルをつけて滑り止めしてストラップを使っても何となく肩が引っ張られる感があったのですが、おもりを吊るすとバランスが取れてほんと驚くほど空中に浮いているネック感がありました。

    ただし、重いです。

    LTD3はそんなことならないのかな。

  2. ぢゃっく より:

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    のりさん、初めまして。コメントありがとうございます(^^)。リアのおもりは効果てきめんなのですね!でも確かにかなりの重さ、本体だけで4kg以上ありますもんね・・・(^o^;)。LTD3の頃から、ビリーのベースの高さが少し低くなって、ストラップが細めになったように思います。摩擦の少ない条件でもヘッド落ちはしてないようなので、もしかしたらベース本体のマスバランスが変わってるかもしれませんね。

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